2024/12/12 08:42
下値の堅い展開か、「中央経済工作会議」はきょう閉幕見通し
◆12日の香港マーケットは、中国経済対策の期待感で下値の堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はそれほど悪くない。11日の米株市場は、ディフェンシブ株が売られる一方、ハイテク株に買いが入る展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.2%安と5日続落したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.8%高と3日ぶりに反発し、6日以来となる史上最高値を更新している。業界の規制強化が警戒され、医療保険のユナイテッドヘルスが5.6%安と急落し、ダウ平均の重しとなった。製薬や消費関連の一角も売りに押されている。半面、米利下げ期待を追い風に、ハイテク株は物色された。朝方公表された11月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想通りとなり、17〜18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げが確実視されている。CMEフェドウォッチ(政策金利変更の織り込み度)によると、0.25%利下げする確率が一時99%に上昇した。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.7%安と続落した。主要な香港との重複上場銘柄では、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が3.4%安、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が2.7%安、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が2.1%安と下げが目立っている。
商品相場に関しては、原油相場が2.5%高と3日続伸し、金先物が1.4%高と4日続伸。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品の多くが下落した。
一方、内部的には政策期待が高まる状況。「中央経済工作会議」は、きょう12日に閉幕するもようだ。会議の終了後には、国営メディアがその内容を報じるのが通例となる。それに先立ち9日に開催された中央政治局会議では、来年は「より積極的な財政政策」と「適度に緩和的な金融政策」を実施する方針が確認された。金融政策の文言が「穏健な(中立的な)」から「適度に緩和」に変更されたのは、リーマン・ショック後以来14年ぶりとなる。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。中国景気の鈍化懸念や中国指標の発表(16日に11月の小売売上高や鉱工業生産など、15日までに金融)は気がかり材料となるものの、中国の追加経済対策に対する期待感が相場の下支え要因だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はそれほど悪くない。11日の米株市場は、ディフェンシブ株が売られる一方、ハイテク株に買いが入る展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.2%安と5日続落したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.8%高と3日ぶりに反発し、6日以来となる史上最高値を更新している。業界の規制強化が警戒され、医療保険のユナイテッドヘルスが5.6%安と急落し、ダウ平均の重しとなった。製薬や消費関連の一角も売りに押されている。半面、米利下げ期待を追い風に、ハイテク株は物色された。朝方公表された11月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想通りとなり、17〜18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げが確実視されている。CMEフェドウォッチ(政策金利変更の織り込み度)によると、0.25%利下げする確率が一時99%に上昇した。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.7%安と続落した。主要な香港との重複上場銘柄では、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が3.4%安、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が2.7%安、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が2.1%安と下げが目立っている。
商品相場に関しては、原油相場が2.5%高と3日続伸し、金先物が1.4%高と4日続伸。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品の多くが下落した。
一方、内部的には政策期待が高まる状況。「中央経済工作会議」は、きょう12日に閉幕するもようだ。会議の終了後には、国営メディアがその内容を報じるのが通例となる。それに先立ち9日に開催された中央政治局会議では、来年は「より積極的な財政政策」と「適度に緩和的な金融政策」を実施する方針が確認された。金融政策の文言が「穏健な(中立的な)」から「適度に緩和」に変更されたのは、リーマン・ショック後以来14年ぶりとなる。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。中国景気の鈍化懸念や中国指標の発表(16日に11月の小売売上高や鉱工業生産など、15日までに金融)は気がかり材料となるものの、中国の追加経済対策に対する期待感が相場の下支え要因だ。
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