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2024/06/24 08:49

神経質な値動きか、人民元安の進行を警戒 無料記事

◆週明け24日の香港マーケットは、人民元安の警戒感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った手がかりはない。21日の米株市場は、新規の手がかりに乏しい中で動意を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.04%高と4日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.18%安と続落している。出遅れ感があるとして、消費関連株の物色は続いたが、エヌビディアに利益確定売りが続き、半導体などハイテク株の重しとなった。インフレ懸念が薄れる中、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ9月にも利下げに踏み切るとの観測があるものの、市場では慎重な見方も少なくない。FRBが金融政策で重視する5月の米個人消費支出(PCE)物価指数が28日に公表されるため、結果を見極めたいとするムードも漂った。
 一方、内部環境には不透明要素がある。なかでも、人民元安の進行がネガティブだ。21日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元安が進み、一時、約7カ月ぶりの元安水準を付けている。中国本土からの資金流出が警戒される状況だ。
 なお、中国では今週27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが公表される。今月報告された各種経済統計は、強弱感の分かれる内容が多かっただけに、結果が気がかりだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、人民元安の進行が投資家心理の重しとなろう。新規の買い材料に乏しい中、週内に公表される中国指標も気がかり材料となりそうだ。


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