2024/07/03 08:57
しっかりか、米ハイテク株高が支えに
◆3日の香港マーケットは、米ハイテク株高を支えにしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は良好。2日の米株市場は、インフレ懸念の後退で買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.8%高と続伸している。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は2日、欧州中央銀行(ECB)主催の討論会で、米国のインフレ抑制に進展があったと発言している。米債券市場では、米10年債利回りの上昇が一服した。また、電気自動車(EV)のテスラが10.2%高と大幅続伸したことも投資家心理を上向かせている。同社が2日報告した4〜6月期の営業実績は、世界販売台数が前年同期を下回ったものの、予想ほどではなく、投資家に買い安心感が広がった。
内部環境も悪くない。中国景気の過度な減速懸念が後退したほか、経済対策に対する期待感も強まっている。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、今月15〜18日に開かれる予定だ。また、一部のエコノミストは先ごろ、7〜9月期に預金準備率とローンプライムレート(LPR)が引き下げられると予測している。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米ハイテク株高が材料視されよう。また、米長期金利の低下を背景に、外国為替市場で対米ドルの人民元が上昇に転じたことも好感されそうだ。ほか、今週は銀行、保険や石炭など、複数の中央企業(中央政府直属の国有企業)系香港上場企業が配当権利付きの最終日を迎える。高配当狙いの物色が続く可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は良好。2日の米株市場は、インフレ懸念の後退で買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.8%高と続伸している。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は2日、欧州中央銀行(ECB)主催の討論会で、米国のインフレ抑制に進展があったと発言している。米債券市場では、米10年債利回りの上昇が一服した。また、電気自動車(EV)のテスラが10.2%高と大幅続伸したことも投資家心理を上向かせている。同社が2日報告した4〜6月期の営業実績は、世界販売台数が前年同期を下回ったものの、予想ほどではなく、投資家に買い安心感が広がった。
内部環境も悪くない。中国景気の過度な減速懸念が後退したほか、経済対策に対する期待感も強まっている。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、今月15〜18日に開かれる予定だ。また、一部のエコノミストは先ごろ、7〜9月期に預金準備率とローンプライムレート(LPR)が引き下げられると予測している。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米ハイテク株高が材料視されよう。また、米長期金利の低下を背景に、外国為替市場で対米ドルの人民元が上昇に転じたことも好感されそうだ。ほか、今週は銀行、保険や石炭など、複数の中央企業(中央政府直属の国有企業)系香港上場企業が配当権利付きの最終日を迎える。高配当狙いの物色が続く可能性もあろう。
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