2024/07/31 08:37
売り先行か、米ハイテク株安が逆風に
◆31日の香港マーケットは、米ハイテク株安を嫌気した売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はややネガティブ。30日の米株市場は、金融政策や企業決算の見極めで上値の重い展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.5%高と反発したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.3%安と3日ぶりに反落している。米連邦準備理事会(FRB)は30〜31日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。今回は金利が据え置かれ、9月に利下げを開始するとの見方がコンセンサスとなっているものの、パウエルFRB議長の会見内容を確認したいとするスタンスも強まっている。主力ハイテク企業の業績動向も気がかり。今週はマイクロソフトやメタプラットフォームズ、アップル、アマゾン・ドット・コムなど主要企業の四半期決算報告が相次ぐ予定だ。なお、マイクロソフトが引け後に4〜6月期の業績を発表。高成長が期待されていたクラウドサービスについては、増収率が四半期ベースで鈍化した。投資家の失望を呼び、同社株は時間外取引で急落している。
資源相場の軟調もマイナス。NY商品取引所では、WTI原油先物が1.4%安と3日続落し、一時は6月上旬以来の安値を付けた。中国の需要伸び悩みが懸念されている。
内部環境も不透明。30日に開かれた中央政治局会議では、積極的な財政政策と穏健な金融政策を着実に実施し、消費主導で内需を拡大させるなどの方針が決定されたが、市場ではポジティブサプライスに欠けるとの見方が多いようだ。なお、本日(日本時間午前10時30分ごろ)は、7月の購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)が発表される予定。市場コンセンサス予想では、製造業PMIが49.5→49.4、非製造業PMIが50.5→50.3にやや減速する見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行か。中国の景気懸念が続いているほか、米ハイテク株安も逆風だ。また、FOMCの結果発表(日本時間8月1日未明)を前に積極的な売買も手控えられよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややネガティブ。30日の米株市場は、金融政策や企業決算の見極めで上値の重い展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.5%高と反発したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.3%安と3日ぶりに反落している。米連邦準備理事会(FRB)は30〜31日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。今回は金利が据え置かれ、9月に利下げを開始するとの見方がコンセンサスとなっているものの、パウエルFRB議長の会見内容を確認したいとするスタンスも強まっている。主力ハイテク企業の業績動向も気がかり。今週はマイクロソフトやメタプラットフォームズ、アップル、アマゾン・ドット・コムなど主要企業の四半期決算報告が相次ぐ予定だ。なお、マイクロソフトが引け後に4〜6月期の業績を発表。高成長が期待されていたクラウドサービスについては、増収率が四半期ベースで鈍化した。投資家の失望を呼び、同社株は時間外取引で急落している。
資源相場の軟調もマイナス。NY商品取引所では、WTI原油先物が1.4%安と3日続落し、一時は6月上旬以来の安値を付けた。中国の需要伸び悩みが懸念されている。
内部環境も不透明。30日に開かれた中央政治局会議では、積極的な財政政策と穏健な金融政策を着実に実施し、消費主導で内需を拡大させるなどの方針が決定されたが、市場ではポジティブサプライスに欠けるとの見方が多いようだ。なお、本日(日本時間午前10時30分ごろ)は、7月の購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)が発表される予定。市場コンセンサス予想では、製造業PMIが49.5→49.4、非製造業PMIが50.5→50.3にやや減速する見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行か。中国の景気懸念が続いているほか、米ハイテク株安も逆風だ。また、FOMCの結果発表(日本時間8月1日未明)を前に積極的な売買も手控えられよう。
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