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2024/11/25 08:40 NEW!!

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆週明け25日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。21日の米株市場は、米国景気の先行き楽観が相場を押し上げる展開だった。主要指標のNYダウは前日比1.0%高と3日続伸し、11日に付けた史上最高値を更新。ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高と続伸した。S&Pが22日公表した11月の米国購買担当者景気指数(PMI)速報値は、総合PMIが予想(54.3)を上回る55.3に拡大し、2022年5月以来の高水準を付けている。サービス業や製造業も予想を上回った。景況感の改善を受け、景気敏感株や消費関連株などに買いが集まっている。
 ただ、中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.4%安と続落した。主要な香港との重複上場銘柄では、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が3.1%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)が2.9%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が2.0%安と下げが目立っている。
 商品相場に関しては、原油相場が1.6%高と続伸し、金先物が1.4%高と5日続伸した。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品がまちまちで取引を終えている。原油や金の上昇は、東欧地域の地政学リスクが引き続き材料視された。
 一方、内部的には目新しい材料に乏しい。10月の各種経済統計の公表は、今月中旬でほぼ一巡した。このあとは、27日に10月の工業利益、30日に11月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)と非製造業PMIが報告される。それに続き、民間集計の財新・中国製造業PMIが12月2日、財新・中国サービス業PMIが4日に発表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。25日の外国為替市場で対米ドルのオフショア人民元安が一服したことや、先週の米株高などは支えになりそうだが、米国の対中圧力や中国の指標発表は気がかり材料だ。


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