2024/07/02 08:49
しっかりか、中国景気の持ち直しに期待感
◆休場明け2日の香港マーケットは、中国経済の持ち直し期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境には好悪材料が入り混じる。まず、米長期金利の上昇はマイナス材料だ。1日の米債券市場では、米10年利回りの上昇が続き、一時は約1カ月ぶりの高水準を付けている。11月の米大統領選に関し、トランプ前大統領の優勢が伝わる中、「同氏が勝利すればインフレが加速する」との見方が広がった。半面、米株高は好材料。主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高とそれぞれ反発した。ナスダック指数は終値の史上最高値を更新している。米国発の新規買い材料には乏しかったが、関係者の間からは、下期のスタートでハイテクなどグロース(成長)株などに新規資金が流入したとの声が聞かれた。個別では電気自動車(EV)のテスラが6.1%高、スマートフォンのアップルが2.9%高と値を上げている。
一方、内部環境は悪くない。中国の景気持ち直しが期待されている。国家統計局などが6月30日に発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5となり、2カ月連続で景況判断の境目となる50を割り込んだが、1日公表された民間による同月の製造業PMIは予想を上回る51.8に加速し、2021年5月以来、およそ3年ぶりの高水準を付けた。1日の本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が上げ幅を広げて取引を終えている。
こうした中、本日の香港マーケットは買いが先行しそうだ。上述したように、中国の景気持ち直し期待が投資家心理を上向かせよう。本土マーケットも買いが継続か。米金利高を背景に、人民元安が進行するとの懸念はあるものの、景気不安の後退が引き続き支えだ。また、中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が今月15〜18日に開かれる野を控え、経済対策に対する期待感も高まろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境には好悪材料が入り混じる。まず、米長期金利の上昇はマイナス材料だ。1日の米債券市場では、米10年利回りの上昇が続き、一時は約1カ月ぶりの高水準を付けている。11月の米大統領選に関し、トランプ前大統領の優勢が伝わる中、「同氏が勝利すればインフレが加速する」との見方が広がった。半面、米株高は好材料。主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高とそれぞれ反発した。ナスダック指数は終値の史上最高値を更新している。米国発の新規買い材料には乏しかったが、関係者の間からは、下期のスタートでハイテクなどグロース(成長)株などに新規資金が流入したとの声が聞かれた。個別では電気自動車(EV)のテスラが6.1%高、スマートフォンのアップルが2.9%高と値を上げている。
一方、内部環境は悪くない。中国の景気持ち直しが期待されている。国家統計局などが6月30日に発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5となり、2カ月連続で景況判断の境目となる50を割り込んだが、1日公表された民間による同月の製造業PMIは予想を上回る51.8に加速し、2021年5月以来、およそ3年ぶりの高水準を付けた。1日の本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が上げ幅を広げて取引を終えている。
こうした中、本日の香港マーケットは買いが先行しそうだ。上述したように、中国の景気持ち直し期待が投資家心理を上向かせよう。本土マーケットも買いが継続か。米金利高を背景に、人民元安が進行するとの懸念はあるものの、景気不安の後退が引き続き支えだ。また、中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が今月15〜18日に開かれる野を控え、経済対策に対する期待感も高まろう。
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