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2024/12/06 08:38

上値の重い展開か、米雇用統計発表や中国重要会議を前に様子見も 無料記事

◆6日の香港マーケットは、様子見ムードが漂う中で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。5日の米株市場は、雇用統計の公表を前に、利食い売りが優勢となる展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.6%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%安と5日ぶりに反落している。米金融政策に影響を与える11月の米雇用統計は、翌6日に発表される予定。結果を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながっている。主要株価指数は前日、そろって史上最高値を更新していただけに、売りもでやすかった。
 半面、中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.4%高と反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が1.9%高、百度(バイドゥ:9888/HK、BIDU/NASDAQ)が1.3%高と上げが目立っている。
 商品相場に関しては、原油相場が0.4%安と続落し、金先物が1.0%安と3日ぶり反落。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品の値動きがまちまちだった。
 一方、内部環境はそれほど悪くない。中国景気の鈍化懸念はくすぶるものの、当局の政策に対する期待感は続いている。11〜12日の開催が報じられた中央経済工作会議を前に、今週末〜来週初めにも中央政治局会議が開かれる見通しだ。当局は金融・財政政策を強めるとの期待も根強い。金融政策では、年内に預金準備率が引き下げられるとの観測も流れている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の政策に対する期待感は持続しているものの、米雇用統計の発表や、中国の重要会議を前に、様子見ムードも強まりそうだ。また、米中対立がエスカレートする不安もある。中国外交部は5日、米国が台湾に武器売却したことを非難したうえで、米防衛関連企業13社に制裁を科すと発表した。




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