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2024/11/22 08:33 NEW!!

神経質な値動きか、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆22日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややポジティブ。21日の米株市場は、米景気期待で買われる展開だった。主要指標のNYダウは前日比1.06%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.03%高と反発している。雇用情勢の底堅さを背景に、米経済も安定すると期待された。米労働省が21日発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想に反して減少し、4月以来の低水準となっている。トランプ次期米政権が打ち出す減税や規制緩和も改めて材料視され、景気敏感株や内需株に買いが入った。ただ、ハイテク株の一角は弱含み、市場では物色の対象がグロース株からディフェンシブ株に移ったとの見方も出ている。また、ウクライナとロシアの戦闘激化も不安材料となった。
 中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.0%安と反落した。主要な香港との重複上場銘柄では、百度(バイドゥ:9888/HK、BIDU/NASDAQ)が5.9%安、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が2.8%安、微博(ウェイボー:9898/HK、WB/NASDAQ)が2.3%安、ビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が1.9%安と下げが目立っている。百度の7〜9月期決算は14%増益にとどまり、特別項目を除く1株利益は予想を下回った。
 商品相場に関しては、期近物となった原油相場が2.0%上昇し、金先物が0.9%高と4日続伸。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品が値下がりした。
 内部的には、経済対策の期待感が持続。12月に開催される「中央経済工作会議」に向け、中国政府のアドバイザーは2025年の経済成長率目標を「5.0%前後」に維持するよう提案するもよう――と伝わる中、当局は目標達成のため、各種支援策を打ち出すと期待されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国経済対策の期待感が支えになる一方、米国の対中圧力強化や人民元安の進行が相場の重しだ。外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元相場が7月下旬以来の元安水準で推移している。


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