2024/12/27 08:49
しっかりか、中国経済対策の期待感が支えに
◆連休明け27日の香港マーケットは、中国経済対策の期待感でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境に目立った変化はない。26日の米株市場は、全体として方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と5日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と4日ぶりに反落している。クリスマス休場明けで市場参加者も少なく、積極的な売買が手控えられた。欧州市場はクリスマス休場が続いている。また、来年スタートするトランプ次期米政権の政策で、インフレは進むとの懸念も重しとなった。米債券市場では、米10年債利回りの高止まりが続いている。
中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.4%高と4日続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が3.6%高、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が2.3%高、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が1.5%高と上げが目立っている。
商品相場は、WTI原油先物が0.7%安と反落する一方、金先物は0.7%高と続伸。ロンドン金属取引所(LME)は休場だった。
内部環境は悪くない。人民元相場の動向や、中国経済の鈍化など不安材料はあるが、中国経済対策の期待感が強まっている。外電は24日、消息筋情報として、「中国当局は2025年に3兆人民元(約64兆6000億円)の特別国債を発行することを決定したもよう」と報じた。発行規模は今年の1兆人民元から大幅に拡大し、過去最大規模となる。また、住宅規制当局が24〜25日にかけて開いた会議では、住宅市場安定化に向けた取り組みを25年も継続していく方針が示された。このほか、預金準備率の引き下げなど、金融緩和が打ち出されるとの観測も流れている。
なお、中国ではきょう27日(日本時間10時半ごろ)に11月の工業企業利益、31日に12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)と非製造業PMIが公表される。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中国の経済対策に対する期待感が支えだ。ただ、中国指標の発表には注意したい。今月に入り報告された11月の各種経済統計が総じて弱い内容だっただけに、きょう報告される工業企業利益が気がかりだ。10月までは3カ月連続のマイナス成長となっている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境に目立った変化はない。26日の米株市場は、全体として方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と5日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と4日ぶりに反落している。クリスマス休場明けで市場参加者も少なく、積極的な売買が手控えられた。欧州市場はクリスマス休場が続いている。また、来年スタートするトランプ次期米政権の政策で、インフレは進むとの懸念も重しとなった。米債券市場では、米10年債利回りの高止まりが続いている。
中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.4%高と4日続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が3.6%高、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が2.3%高、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が1.5%高と上げが目立っている。
商品相場は、WTI原油先物が0.7%安と反落する一方、金先物は0.7%高と続伸。ロンドン金属取引所(LME)は休場だった。
内部環境は悪くない。人民元相場の動向や、中国経済の鈍化など不安材料はあるが、中国経済対策の期待感が強まっている。外電は24日、消息筋情報として、「中国当局は2025年に3兆人民元(約64兆6000億円)の特別国債を発行することを決定したもよう」と報じた。発行規模は今年の1兆人民元から大幅に拡大し、過去最大規模となる。また、住宅規制当局が24〜25日にかけて開いた会議では、住宅市場安定化に向けた取り組みを25年も継続していく方針が示された。このほか、預金準備率の引き下げなど、金融緩和が打ち出されるとの観測も流れている。
なお、中国ではきょう27日(日本時間10時半ごろ)に11月の工業企業利益、31日に12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)と非製造業PMIが公表される。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中国の経済対策に対する期待感が支えだ。ただ、中国指標の発表には注意したい。今月に入り報告された11月の各種経済統計が総じて弱い内容だっただけに、きょう報告される工業企業利益が気がかりだ。10月までは3カ月連続のマイナス成長となっている。
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