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2024/07/30 08:49

上値の重い展開か、米中の重要イベントを注視 無料記事

◆30日の香港マーケットは、米中の経済イベントを前に上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。29日の米株市場は、重要イベントを週内に控え方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.1%安と3日ぶりに反落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%高と続伸している。今週はマイクロソフトやメタプラットフォームズ、アップル、アマゾン・ドット・コムなど主要企業の四半期決算報告が相次ぐ。また、30〜31日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を発表する。金利据え置きが確実視されているが、次回(9月)会合では利下げの可能性が高い。パウエルFRB議長の会見内容が注目される状況だ。
 内部環境にも気がかり材料がある。中国では今週、中央政治局会議が開催されるほか、7月31日に7月の中国PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定だ。7月の中央政治局会議は例年、下半期の経済政策スタンスを決定する。そのほか、中国景気の先行きも改めて不安視。米金融大手のシティグループは29日、中国の2024年経済成長率予想を従来の前年比5.0%→4.8%に下方修正した。「足元で公表された中国経済指標は、経済活動が7月に弱まったことを示唆した」と指摘している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米国の金融動向や中国の政策動向を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながりそうだ。


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