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2025/09/17 08:48

神経質な値動きか、米金融政策が気がかり 無料記事

◆17日の香港マーケットは、米金融政策の動向見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。米金融政策の動向が気がかりだ。米連邦準備理事会(FRB)は17日(日本時間18日未明)まで開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ再開を決定する見通しで、その後にパウエルFRB議長が会見する予定。今回は四半期に一度の経済見通し発表もあるため、より注目度が高まっている。
 16日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.3%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安と7日ぶりに反落した。米利下げ観測を手がかりに、指数は取引時間中に史上最高値を更新する場面がみられたものの、FOMCの結果を前にいったん利益を確定する動きが優勢となっている。
 中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.8%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が8.2%高、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が7.8%高、京東集団(JDドットコム:JD:NASDAQ、9618/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 一方、内部環境に目立った変化はない。中国経済の鈍化懸念と景気対策の強化期待が綱引きとなる状況だ。足もとで公表された中国の月次経済統計は総じて軟調。中国政府は今年の経済成長目標「5.0%前後」達成のため、景気支援のスタンスを強めるとの見方が広がっている。当局はこのところ、消費刺激、過当競争是正など景気対策を相次ぎ発表。前日は商務部など関係部局が共同で、インターネットや通信、医療など複数分野にわたる包括的なサービス消費を促進するための措置を明らかにした。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の政策に対する期待感は支えになりそうだが、米金融政策を見極めたいとして、様子見ムードが漂う可能性もあろう。


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