2025/10/08 13:26
香港前場:ハンセン1.1%安で3日続落、本土市場は休場 
休場明け8日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比287.78ポイント(1.07%)安の26669.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が99.43ポイント(1.04%)安の9473.95ポイントと3日続落した。売買代金は1065億9370万香港ドルにやや拡大している(6日前場は723億3820万香港ドル)。
米株安が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、高値警戒感や米政府一部閉鎖の長期化懸念で主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.7%安と反落している。米IT大手オラクルのクラウド事業について、収益性の不安が浮上したことも関連銘柄にとっての逆風となった。また、中国では国慶節・中秋節の大型連休により、本土市場が8日まで休場。あす9日に取引再開する本土株動向も気がかり材料となった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.6%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.5%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.4%安と下げが目立った。
セクター別では、クラウド関連が安い。万国数拠HD(9698/HK)が6.8%、微盟集団(2013/HK)が3.8%、金山雲(3896/HK)が3.5%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.2%ずつ下落した。そのほか、半導体や人工知能(AI)技術の銘柄群も値を下げている。
中国不動産セクターもさえない。龍湖のほか、中国金茂HD(817/HK)が4.8%安、万科企業(2202/HK)が3.8%安、世茂集団HD(813/HK)が2.8%安で引けた。
半面、EV関連はしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が1.8%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.7%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。ほか、リチウムや動力電池関連も物色され、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が3.4%高、天斉リ業(9696/HK)が2.4%高、中創新航科技(CALB:3931/HK)が2.1%高と値を上げている。
産金セクターも高い。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が14.7%、山東黄金鉱業(1787/HK)が7.6%、紫金黄金国際(2259/HK)が6.0%、霊宝黄金(3330/HK)が3.8%ずつ上昇した。金相場が連日で史上最高値を更新する中、収益の上積みが意識されている。
他の個別株動向では、スマートコックピット・ソリューションの博泰車聯網科技(上海)(2889/HK)が19.4%高。同社は8日、人工知能(AI)関連企業で、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)傘下企業との間で、長期的戦略的パートナーシップの枠組み契約を締結したと発表し、業績拡大の期待が高まった。博泰車聯網は9月30日に新規上場し、ほぼ一本調子で値を上げている(公募価格は102.23香港ドル、初値は135.00香港ドル、きょうの前場終値は213.20香港ドル)。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株安が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、高値警戒感や米政府一部閉鎖の長期化懸念で主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.7%安と反落している。米IT大手オラクルのクラウド事業について、収益性の不安が浮上したことも関連銘柄にとっての逆風となった。また、中国では国慶節・中秋節の大型連休により、本土市場が8日まで休場。あす9日に取引再開する本土株動向も気がかり材料となった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.6%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.5%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.4%安と下げが目立った。
セクター別では、クラウド関連が安い。万国数拠HD(9698/HK)が6.8%、微盟集団(2013/HK)が3.8%、金山雲(3896/HK)が3.5%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.2%ずつ下落した。そのほか、半導体や人工知能(AI)技術の銘柄群も値を下げている。
中国不動産セクターもさえない。龍湖のほか、中国金茂HD(817/HK)が4.8%安、万科企業(2202/HK)が3.8%安、世茂集団HD(813/HK)が2.8%安で引けた。
半面、EV関連はしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が1.8%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.7%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。ほか、リチウムや動力電池関連も物色され、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が3.4%高、天斉リ業(9696/HK)が2.4%高、中創新航科技(CALB:3931/HK)が2.1%高と値を上げている。
産金セクターも高い。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が14.7%、山東黄金鉱業(1787/HK)が7.6%、紫金黄金国際(2259/HK)が6.0%、霊宝黄金(3330/HK)が3.8%ずつ上昇した。金相場が連日で史上最高値を更新する中、収益の上積みが意識されている。
他の個別株動向では、スマートコックピット・ソリューションの博泰車聯網科技(上海)(2889/HK)が19.4%高。同社は8日、人工知能(AI)関連企業で、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)傘下企業との間で、長期的戦略的パートナーシップの枠組み契約を締結したと発表し、業績拡大の期待が高まった。博泰車聯網は9月30日に新規上場し、ほぼ一本調子で値を上げている(公募価格は102.23香港ドル、初値は135.00香港ドル、きょうの前場終値は213.20香港ドル)。
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