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2025/09/15 08:51 NEW!!

神経質な値動きか、中国指標が気がかり 無料記事

◆週明け15日の香港マーケットは、中国指標をにらみながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った変化はない。米景気懸念と米利下げ期待が依然としてつなひきとなっている。ミシガン大学が12日発表した9月の米消費者態度指数(速報値)は55.4にとどまり、市場予想(58.1)以上に前月(58.2)から低下。5月以来の低水準となった。米政権の高関税政策が消費者心理を圧迫し、米経済を下押すとの不安が漂う一方、米連邦準備理事会(FRB)が利下げで景気を下支えするとの期待が高まっている。FRBは17〜18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ再開を決定する見通しだ。
 11日の米株市場はまちまち。主要指標のNYダウが前日比0.6%安と反落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%高と4日続伸し、連日で最高値を更新した。米景気懸念や、高値警戒感が重しとなっている。一方、ハイテク株は米利下げの恩恵が大きいとの見方で買いが継続した。
 中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%安と反落している。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が2.9%安、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:TME/NYSE、1698/HK)が2.4%安、京東集団(JDドットコム:JD:NASDAQ、9618/HK)が2.1%安と下げが目立った。
 内部環境には気がかり材料がある。中国ではきょうの取引時間中に(日本時間午前11時ごろ)、8月の小売売上高や鉱工業生産、1〜8月の不動産投資などがまとめて公表される予定だ。先週12日に報告された8月の金融統計に関しては、人民元建て新規融資額が前月のマイナスから持ち直したものの、予想にはとどかなかった。一方、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは市場予想を上回っている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米国の利下げや中国の政策に対する期待感は支えになりそうだが、中国指標の内容によっては売りに拍車がかかる恐れもある。


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