2020/09/15 08:57
米ハイテク株高でしっかりか、中国指標には注意も
◆15日の香港マーケットは、米ハイテク株高が好感される展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%高と3日ぶりに反発した。投資家のリスク選好スタンスが強まっている。大型M&A(合併・買収)や事業提携、新型コロナウイルスのワクチン開発前進などのニュースが相次いだ。半導体のエヌビディアは13日、ソフトバンクグループ(SBG)から傘下の半導体設計大手アームを買収すると発表。ソフトウエア世界大手のオラクルは14日、中国IT大手の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業に関し、「技術パートナー」として提携する提案が米財務省に提出されていることを認めた。ワクチン開発を巡っては、米ファイザーの最高経営責任者(CEO)が13日、独製薬会社と共同開発しているワクチンに関し、年末までに米国で一般向けの供給が可能となる公算が大きいとの見通しを示した。そのうえで、最終段階にある臨床試験(治験)で被験者数を拡大する方針も明らかにしている。
一方、14日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.6%高と続伸した。中国指標の改善が支えとなる。11日に公表された8月の金融統計では、人民元建て新規融資が予想以上に伸びた。また、15日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に報告される同月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)に関しては、前月からの改善が見込まれている。中国景気の持ち直しが期待される状況だ。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。昨夜の米株市場でハイテク株に買い戻しが入ったことや、中国の経済指標に対する期待感が相場の支えとなろう。ただ、経済指標の内容が期待外れだった場合などは、売りに拍車がかかる恐れもあるので注意が必要だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%高と3日ぶりに反発した。投資家のリスク選好スタンスが強まっている。大型M&A(合併・買収)や事業提携、新型コロナウイルスのワクチン開発前進などのニュースが相次いだ。半導体のエヌビディアは13日、ソフトバンクグループ(SBG)から傘下の半導体設計大手アームを買収すると発表。ソフトウエア世界大手のオラクルは14日、中国IT大手の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業に関し、「技術パートナー」として提携する提案が米財務省に提出されていることを認めた。ワクチン開発を巡っては、米ファイザーの最高経営責任者(CEO)が13日、独製薬会社と共同開発しているワクチンに関し、年末までに米国で一般向けの供給が可能となる公算が大きいとの見通しを示した。そのうえで、最終段階にある臨床試験(治験)で被験者数を拡大する方針も明らかにしている。
一方、14日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.6%高と続伸した。中国指標の改善が支えとなる。11日に公表された8月の金融統計では、人民元建て新規融資が予想以上に伸びた。また、15日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に報告される同月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)に関しては、前月からの改善が見込まれている。中国景気の持ち直しが期待される状況だ。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。昨夜の米株市場でハイテク株に買い戻しが入ったことや、中国の経済指標に対する期待感が相場の支えとなろう。ただ、経済指標の内容が期待外れだった場合などは、売りに拍車がかかる恐れもあるので注意が必要だ。
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