2025/02/04 08:44
しっかりか、米関税政策の過度な警戒感が後退 
◆4日の香港マーケットは、米関税政策の過度な警戒感が薄れる中でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境には安定の兆しがある。「トランプ関税」を巡っては、カナダのトルドー首相が3日夜、トランプ米大統領との電話会談で、米国がカナダに対し25%の関税を課す計画について、少なくとも30日間延期することで合意したと発表。トランプ氏はそれより先の3日、メキシコのシェインバウム大統領と協議し、米国による関税の発動を1カ月先送りすることで合意している。関税発動は4日に予定されていただけに、目前でひとまず回避された格好だ。また、トランプ氏は中国と4日にも協議すると伝わっている。
3日の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.2%安と続落した。ただ、メキシコへの関税賦課が延期されたことを受け、引けにかけて下げ幅を縮小。日本時間4日早朝、時間外取引のダウ先物は上昇して推移している。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.5%安と続落。主要な香港との重複上場銘柄では、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が3.2%安、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が2.3%安、京東集団(JDドットコム:JD:NASDAQ、9618/HK)が1.7%安と下げが目立っている。
商品相場は、WTI原油先物が0.9%高と反発し、金先物も0.8%高と反発。金先物は一時、史上最高値を更新している。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品が概ね上昇した。
内部的には目立った手がかりはない。中国本土は春節(旧正月)の大型連休中で、本土A株市場はきょう4日まで休場となる。
こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。「トランプ関税」の警戒感は依然としてくすぶるものの、カナダとメキシコへの発動が先送りされたことで、中国への関税も延期されるとの期待もある。また、春節(旧正月)の大型連休が終わることで、中国当局が追加の景気対策を打ち出すとの期待も高まる状況だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境には安定の兆しがある。「トランプ関税」を巡っては、カナダのトルドー首相が3日夜、トランプ米大統領との電話会談で、米国がカナダに対し25%の関税を課す計画について、少なくとも30日間延期することで合意したと発表。トランプ氏はそれより先の3日、メキシコのシェインバウム大統領と協議し、米国による関税の発動を1カ月先送りすることで合意している。関税発動は4日に予定されていただけに、目前でひとまず回避された格好だ。また、トランプ氏は中国と4日にも協議すると伝わっている。
3日の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.2%安と続落した。ただ、メキシコへの関税賦課が延期されたことを受け、引けにかけて下げ幅を縮小。日本時間4日早朝、時間外取引のダウ先物は上昇して推移している。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.5%安と続落。主要な香港との重複上場銘柄では、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が3.2%安、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が2.3%安、京東集団(JDドットコム:JD:NASDAQ、9618/HK)が1.7%安と下げが目立っている。
商品相場は、WTI原油先物が0.9%高と反発し、金先物も0.8%高と反発。金先物は一時、史上最高値を更新している。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品が概ね上昇した。
内部的には目立った手がかりはない。中国本土は春節(旧正月)の大型連休中で、本土A株市場はきょう4日まで休場となる。
こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。「トランプ関税」の警戒感は依然としてくすぶるものの、カナダとメキシコへの発動が先送りされたことで、中国への関税も延期されるとの期待もある。また、春節(旧正月)の大型連休が終わることで、中国当局が追加の景気対策を打ち出すとの期待も高まる状況だ。
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