◆18日の香港マーケットは、欧州株高の流れを次いでしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境は安定的。17日の米株市場は、プレジデントデーの祝日で休場だったが、場が開いていた欧州市場は主要株価指数が軒並み上昇した。ドイツのDAX指数は前営業日比1.3％高と反発し、史上最高値を更新。英国のFTSE100指数は0.4％高と3日ぶりに反発している。16日まで開かれたミュンヘン安全保障会議をきっかけに、欧州各国が軍備増強に動くとの思惑が広がり、関連銘柄が買われた。ロシアとウクライナの戦争終結でエネルギー価格が下落し、インフレ率が低下するとの期待も相場を押し上げる一因となっている。
　内部環境も悪くない。中国当局が経済重視のスタンスを強めるとの期待が高まっている。習近平・国家主席は17日、中国を代表する民営企業の代表を集めた座談会を開催。詳細は伝わっていないが、主席は民間企業の発展を推し進める方針に変わりはないと強調したようだ。
　こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。直近の上昇基調を受けた売り圧力は依然として意識されるものの、昨夜の欧州株高が支えとなろう。また、各種政策を決定する全国人民代表大会（全人代、国会に相当）の開催を3月5日に控え、政策期待も高まりそうだ。AI（人工知能）などハイテク関連の物色に期待したい。


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