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2025/01/24 08:54

しっかりか、内外に好材料 無料記事

◆24日の香港マーケットは、内外の好材料でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。23日の米株市場は、トランプ米大統領の発言が好感される展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高と4日続伸。NYダウは昨年12月上旬以来、ナスダック指数は昨年12月中旬以来の高値をそれぞれ更新した。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.5%上昇し、昨年12月6日に付けた史上最高値を更新している。トランプ氏は23日、スイスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でオンライン演説し、サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)に原油価格引き下げを要請し、米連邦準備制度理事会(FRB)に利下げを求める考えを明らかにした。景気敏感株などに買いが集まっている。
 中国銘柄も強含み。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%高と3日ぶりに反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が6.6%高、新東方教育科技集団(EDU/NYSE、9901/HK)が1.3%高、ビリビリ(BILI/NASDAQ、9626/HK)が0.7%高と上げが目立っている。
 商品相場は、WTI原油先物が1.1%安と続落し、金先物が0.2%安と3日ぶりに反落した。ロンドン金属取引所(LME)では、銅が小幅に上昇したものの、アルミなど主要産品の多くは下落している。
 内部環境も悪くない。当局が本土市場の安定策を打ち出したことがポジティブだ。中国証券監督管理委員会、中国人民銀行(中央銀行)、国家金融監督管理総局など6部門は22日、「中長期資金の市場参加促進に関する実施方案」を発表。証監会の呉清・主席の記者会見によると、具体的な措置のうち、保険会社による長期株式投資の第2陣は25年上半期にスタートし、その規模は1000億人民元(約2兆1500億円)以上となる見通しだ。そのほか、28日から始まる春節(旧正月)の大型連休前に、人民銀が預金準備率を引き下げるとの観測も根強い。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。内外の好材料が投資家心理の支えとなろう。ただ、春節の大型連休を前に(本土市場は1月28日〜2月4日、香港市場は1月29〜31日が休場)、様子見ムードが漂う可能性もある。


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