2025/01/10 08:36
方向感を欠く展開か、米中の指標発表を注視
◆10日の香港マーケットは、米中の指標発表を前に方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境に目立った手がかりはない。9日の米市場は、カーター元米大統領の国葬で株式が休場だった(債券などは短縮取引)。場が開いていた欧州株市場はまちまち。英国のFTSE100指数が0.8%高と続伸する一方、ドイツのDAX指数は0.1%安と小幅ながら続落した。米債券市場では、前日に8カ月ぶりの高水準を付けた米10年債利回りが低下に転じている。なお、米国では今夜(日本時間22時半ごろ)、金融政策に影響を与える重要指標、昨年12月の雇用統計が公表される予定だ。
商品相場は、WTI原油先物が0.8%高と反発し、金先物が0.7%高と3日続伸。ロンドン金属取引所(LME)は、銅やアルミなど主要産品が総じて上昇した。
内部的には、中国指標が気がかり。12月の各種経済統計の発表が集中する。来週13日に貿易、17日に小売売上高や鉱工業生産などと24年のGDP成長率、15日に金融などだ。貿易統計に関しては、米ドル建て輸出が前年同月比7.4%増(11月は6.7%増)、輸入が1.4%減(11月は3.9%減)で着地するとの予想が市場コンセンサスとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米中の指標発表が気がかり材料となる。また、トランプ次期米大統領の就任を20日に控え、「トランプ関税」の懸念が強まっていることもマイナスだ。ただ、前日のハンセン指数が昨年11月26日以来、約6週ぶりの安値水準を切り下げていることもあり、自律反発狙いの買いが入る可能性もあろう。そのほか、米長期金利の上昇一服や、資源価格の上昇もプラスだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境に目立った手がかりはない。9日の米市場は、カーター元米大統領の国葬で株式が休場だった(債券などは短縮取引)。場が開いていた欧州株市場はまちまち。英国のFTSE100指数が0.8%高と続伸する一方、ドイツのDAX指数は0.1%安と小幅ながら続落した。米債券市場では、前日に8カ月ぶりの高水準を付けた米10年債利回りが低下に転じている。なお、米国では今夜(日本時間22時半ごろ)、金融政策に影響を与える重要指標、昨年12月の雇用統計が公表される予定だ。
商品相場は、WTI原油先物が0.8%高と反発し、金先物が0.7%高と3日続伸。ロンドン金属取引所(LME)は、銅やアルミなど主要産品が総じて上昇した。
内部的には、中国指標が気がかり。12月の各種経済統計の発表が集中する。来週13日に貿易、17日に小売売上高や鉱工業生産などと24年のGDP成長率、15日に金融などだ。貿易統計に関しては、米ドル建て輸出が前年同月比7.4%増(11月は6.7%増)、輸入が1.4%減(11月は3.9%減)で着地するとの予想が市場コンセンサスとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米中の指標発表が気がかり材料となる。また、トランプ次期米大統領の就任を20日に控え、「トランプ関税」の懸念が強まっていることもマイナスだ。ただ、前日のハンセン指数が昨年11月26日以来、約6週ぶりの安値水準を切り下げていることもあり、自律反発狙いの買いが入る可能性もあろう。そのほか、米長期金利の上昇一服や、資源価格の上昇もプラスだ。
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