2025/01/28 08:50
しっかりか、米長期債利回りの低下が支えに
◆短縮取引となる28日の香港マーケットは、米長期金利の低下でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。27日の米株市場は、ディフェンシブ銘柄が買われる半面、ハイテク銘柄が急落するなどまちまちの展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と反発する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は3.1%安と大幅に続落している。中国のスタートアップ企業「ディープシーク(深度求索)」が低コストで開発した高性能AI(生成人工知能)が注目される中、米国のAI産業に対する影響が懸念され、ハイテク株の急落につながった。先端半導体の需要減が不安視され、半導体大手のエヌビディアが16.9%安で取引を終えている。一方、米景気期待の高まりがディフェンシブ関連や消費関連の支えとなった。昨年12月の米新築住宅販売は予想以上に増加し、通年では2年連続で拡大している。
中国銘柄は強含み。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%高と3日続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が2.8%高、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が2.4%高、中通快逓(開曼)(ZTO/NYSE、2057/HK)が1.9%高と上げが目立っている。
商品相場は、WTI原油先物が2.0%安と反落し、金先物も1.5%安と反落。金先物は前日、2024年10月下旬以来3カ月ぶりの高値を付け、最高値に接近していた。
内部的には目立った手がかりはない。中国ではきょう28日、春節(旧正月)の大型連休がスタートする。それに伴い、本土市場は28日から2月4日まで、香港市場は28日が短縮取引で、29〜31日まで休場となる。相場に影響を与えるニュースフローにも乏しい状況だ。
こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。米ハイテク株安は重しだが、米長期債利回りの低下は支えになろう。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが一時、昨年12月中旬以来の低水準を付けた。また、中国の政策に対する期待感も続いている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。27日の米株市場は、ディフェンシブ銘柄が買われる半面、ハイテク銘柄が急落するなどまちまちの展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と反発する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は3.1%安と大幅に続落している。中国のスタートアップ企業「ディープシーク(深度求索)」が低コストで開発した高性能AI(生成人工知能)が注目される中、米国のAI産業に対する影響が懸念され、ハイテク株の急落につながった。先端半導体の需要減が不安視され、半導体大手のエヌビディアが16.9%安で取引を終えている。一方、米景気期待の高まりがディフェンシブ関連や消費関連の支えとなった。昨年12月の米新築住宅販売は予想以上に増加し、通年では2年連続で拡大している。
中国銘柄は強含み。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%高と3日続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が2.8%高、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が2.4%高、中通快逓(開曼)(ZTO/NYSE、2057/HK)が1.9%高と上げが目立っている。
商品相場は、WTI原油先物が2.0%安と反落し、金先物も1.5%安と反落。金先物は前日、2024年10月下旬以来3カ月ぶりの高値を付け、最高値に接近していた。
内部的には目立った手がかりはない。中国ではきょう28日、春節(旧正月)の大型連休がスタートする。それに伴い、本土市場は28日から2月4日まで、香港市場は28日が短縮取引で、29〜31日まで休場となる。相場に影響を与えるニュースフローにも乏しい状況だ。
こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。米ハイテク株安は重しだが、米長期債利回りの低下は支えになろう。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが一時、昨年12月中旬以来の低水準を付けた。また、中国の政策に対する期待感も続いている。
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